飲 酒
作:陶淵明(365-427)
結廬在人境,而無車馬喧。
問君何能爾,心遠地自偏。
采菊東籬下,悠然見南山。
山氣日夕佳,飛鳥相與還。
此中有真意,欲辨已忘言。
概訳
人ごみにいながら、騒がしく感じずにいる。
どうしてそのようにできるか、心が離れたところにいれば自然と騒がしくなくなる。
庭にある花を取れば、悠然と(している)南山を目にする。
山の気候も景色もよく、鳥はつがいになって巣に戻る。
この中には人生の真意があると感じるが、言葉にしようとすると、なんていえばいいかわからない。

始まりは
•設立: 民間レベルの研究と自由な討論を目的に、1982年に設立。当時港区南青山にあった人間科学綜合研究所の会議室にて活動を開始した。
その名称をその時の街の名前から「南山会」と称した。 (会の名称については、中国詩人・陶淵明の漢詩「飲酒 其五」に、 「采菊東籬下、悠然見南山」の一節があり、後年拠所とする)

南山会10周年記念
-国際文化会館にて
前列右から中央の4人目が田中清玄氏(当時85歳)、その右隣は東大名誉教授森本理学博士、平和研参与小島弘氏、田中清玄氏の左隣が国際エネルギーコンサルタンツ社長太田義人氏、日中協会理事長白西紳一郎氏、東京銀行企画部参与平野鐘氏、更に左隣は齋藤彰夫氏、後列中央フラッシュ付近が前会長田中俊太郎氏。

南山会概要
•会員: 様々な分野の民間企業、団体に所属し、30年以上にわたり活動を行ってきた会員が中心となっている。現在、会員数は、大学院・大学生会員を含め50名弱である。
•月例会: 月例会を毎月三十年以上にわたり、 幹事と会員の紹介により講師を招き議題を決め、途切れずに開催している。
•会議テーマ: 研究・討論の対象は特に絞り込むことをせず、社会そして世界の動きに合わせ、議題は政治、経済、事業、 技術、から歴史認識、文化と幅広くオープンに行うこととした。会の目的は会員個人の知識と活動に生かすこととし、 そこで得た情報を、直接事業に用いてはならない。
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•ビジター: ビジターはゲストとして歓迎し、月例会は非会員に対してもオープンであり、非会員も会の活動に参加できる。
•近年の活動: 当初からの主な会員が徐々にリタイアしており、会の活動が、会員の維持と若い世代の参加に徐々に移行 しつつある。会の重要な活動に、「次世代を担う人材発見、及び年長世代の蓄積を次世代に伝える。」を、新たに加えた。
•ボランティア活動: 2011年3月11日の東日本大震災後、会員有志が復興支援として、宮城県気仙沼市の壊滅した水産 加工業の再建支援を行っている。
•インドネシアと日本の連携活動 ( IJJP )* : 会の有志とインドネシア友人両者の意見で、両国の最近の実情調査と、これまで以上の相互協力を目指した活動を開始した。 * Indonesia -Japan Joint Project